「信頼の建材」ヘンプの家は火災に強い

「住む人にも環境にもやさしい。でも、ヘンプでできた家は火事に弱いのでは?」

日本でヘンプクリート(ヘンプが原料のエコ建材)住宅を検討する際、多くの方がこのような火への不安を感じます。自然素材というイメージから、「燃えやすいのではないか」と連想してしまうためです。

しかしヘンプクリートは人にも環境にもやさしいだけでなく、火災にも強い安全な建材として、欧米で高く評価されています。さまざまな防火試験もクリアし、建築基準の中でも信頼性の高い材料として位置づけられています。

特に注目されたのが、アメリカでの最新の試験結果です。2025年、ヘンプ建材の先駆者であるHempitecture社が、米国で最も標準的な防火試験の一つであるASTM E84を実施しました。その結果、ヘンプクリートは最も燃えにくい「クラスA」に分類されました。

さらに火炎伝播指数は「0」という結果でした。これは、材料の表面を火がほぼ伝わらないことを意味します。加えて火災時に大きな被害をもたらす有毒な煙もほとんど発生しないことが確認されています。

また、1時間耐火試験(ASTM E119)でも、火災時に構造を維持できることが証明されています。これらの試験結果を受け、ヘンプクリートは米国の住宅建築基準(IRC)2027年版への正式採用も確実視されています。

ヘンプクリートはなぜ燃えにくい?

なぜ、植物の繊維=ヘンプを使った建材が、これほど燃えにくいのでしょうか。その理由は結合剤として使われる石灰(ライム)にあります。

ヘンプ繊維とライムをブレンドしたヘンプクリートは、可燃性の高い木材とは異なり、火に触れても激しく燃え広がることはありません。火災時には表面がわずかに炭化する程度で、炎の拡散を抑える自己消火的な性質を持っています。またこの耐火性だけでなく、ヘンプ繊維による高い断熱性と通気性も兼ね備えています。

ASTM E119試験での評価は、ヘンプクリートが単なる「環境に優しい素材」にとどまらず、「現代の安全基準を満たす高性能な建材」であることを科学的に示す重要な転換点となりました。

オーストラリアや米ロサンゼルスなど、森林火災のリスクが高い地域では、安全性を重視したヘンプクリートを選ぶ動きがすでに生まれています。

地震や密集した住宅地による火災リスクを抱える日本においても、この耐火性能と伝統的な調湿機能をあわせ持つ素材は、大きな可能性を秘めています。ヘンプクリートは「大切な家族と地球を守る」という視点から、自然の力と現代の科学が融合した、これからの賢い住まいのかたちといえるでしょう。

桑原ヘンプクリートは、人と環境にやさしい快適な住まいづくりをサポートしています。人と環境に優しいヘンプクリート住宅のほか、こだわりのデザイン窓やドア、アイアンワーク、タイルなど、理想の住空間をトータルコーディネートできる建具の調達もサポートいたします。

お客様のご要望に合わせたプランをご提案させていただきますので、お気軽にご相談ください。

参考資料:https://www.hempbuildmag.com/home/irc-2027-hempcrete

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