浸水被害からの回復力も発揮したエコ建材ヘンプクリート

温暖化の影響により、台風などの自然災害の被害は増加傾向にあります。2026年初頭には欧州イベリア半島を襲った嵐によって甚大な被害が発生しました。この復興現場で建築素材「ヘンプクリート」を使った住宅が注目されました。

 現代住宅の弱点とは

近年の住宅は気密・断熱性が追求されるあまり、壁が「密閉された箱」のようになっています。このため一度浸水すると壁内部に泥水や湿気が閉じ込められ、カビや腐食が進行。結果として壁ごとの撤去・交換が必要となり、莫大なコストと廃棄物を生んでしまいます。

「呼吸」がもたらす復元力

ポルトガル・レイリア地域の被災地では、ヘンプブロック(壁材に使われるヘンプクリートの種類)を使用していた住居の一部が、浸水後も腐敗やカビを発生させることなく乾燥し、再び使用可能な状態に回復したという注目すべき事例が報告されました。

この背景にはヘンプクリート特有の性能があります。ヘンプクリートの大きな特徴の一つは、壁そのものが呼吸するように湿気を吸放出する高い調湿性能です。そのため、建て方によっては多少浸水しても水分を内部に溜め込まず、壁の中から自然に蒸発・乾燥が進み、被害後の回復がしやすくなるのです。

「呼吸する素材」と聞くと断熱性が気になりますが、ヘンプクリートは高い断熱性能も兼ね備えています。湿気を適切に逃がしながら室内の温度を安定させることで、年間を通じて快適な居住環境を実現できる点も大きな強みとなっています。

石灰がもたらす耐久性と防カビ性

そして結合材に使われる「石灰(ライム)」には、2つの優れた特性があります。

  • 経年で強固になる: 空気中の二酸化炭素を吸収し、時間をかけて石灰岩に戻る「炭酸化」というプロセスにより、年月とともに壁はより強固になります。

  • 天然の殺菌力: 石灰にはカビを抑える効果があり、化学薬品に頼らずとも衛生的な環境を保てます。

次世代のレジリエンス

ヘンプ素材を用いた住宅は、湿気を調整しながら室内環境を安定させる特性を持ち、環境負荷が低いだけでなく、湿気の多い環境や、気候変動によって増加する真夏日の猛暑、さらには厳しい寒さにも対応できる高いレジリエンスを備えている点が特徴です。

桑原ヘンプクリートは、人と環境にやさしい快適な住まいづくりをサポートしています。人と環境に優しい高品質なヘンプクリート建材の調達のほか、欧州からこだわりのデザイン窓やドア、アイアンワーク、タイルなど、理想の住空間をトータルコーディネートできる建具の調達もサポートいたします。

お客様のご要望に合わせたプランをご提案させていただきますので、お気軽にご相談ください。

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