なぜ「ヘンプの家」が世界で注目されているのか?
防災とサステナブルを両立する、新しい家づくり
近年、地球温暖化の影響によって、世界各地で大規模な山火事が毎年のように発生しています。数千世帯が家を失い、多くの人々が生活の基盤を立て直さなければならない状況に直面しました。これ以上被害を増やさないためにも、火災に強く、環境にも配慮し、長期的に安心して暮らせる住宅をつくることが求められています。その解決策として注目されているのが「ヘンプクリート」です。麻の茎の芯(ハード)に石灰と水を混ぜ合わせてつくる自然素材で、従来の建材とは一線を画す性能を備えています。
新築にも改修にも。幅広い市場を支える建材ソリューション
ヘンプクリートは、軽量で通気性に優れたバイオ複合建材です。高い断熱性と防音性を備えており、一般的な建材に比べてエネルギー効率は30~70%も向上します。冷暖房に必要なエネルギーを抑え、冬は暖かく夏は涼しい快適な住環境を実現するだけでなく、住宅から排出される温室効果ガスを削減できます。
さらに注目すべきは「耐火性」です。断熱性の高さによって延焼を遅らせる効果があり、外壁に石灰プラスターを施すことで耐火性能は一層強化されます。古代ローマの石灰建築がいまも残っているように、耐久性と信頼性の面でも優れた素材です。
また、原料の産業用ヘンプは、環境にやさしい素材としても高く評価されています。成長過程で二酸化炭素を吸収し、製造や施工で発生する量を上回るため、カーボンネガティブ素材として地球温暖化対策に貢献します。新築はもちろん、既存住宅の改修にも活用でき、断熱性・耐火性を大幅に向上。冷暖房費の削減につながり、長期的なコストメリットも得られます。
桑原ヘンプクリートが支える、快適で美しい住まいづくり
火災に強く、長持ちし、環境にも優しいヘンプクリートは、地域全体で導入が進めば単なる住宅の再建にとどまらず、コミュニティ全体の防災力や省エネ性能を底上げすることも可能になります。実際、欧米では各地でヘンプクリートを使った住宅建設が徐々に広がっており、カナダのブリティッシュコロンビア州の建設事例や、ハリウッド俳優のヘンプハウス計画などもニュースになっています。これらは「持続可能で安全な暮らし」を目指す大きな流れの一端にすぎません。
桑原ヘンプクリートは、人と環境にやさしい快適な住まいづくりをサポートしています。ヘンプクリート住宅のほかにも、欧州からこだわりのデザイン窓やドア、アイアンワーク、タイルなど、理想の住空間をトータルコーディネートできる建具の調達もサポートいたします。
お客様のご要望に合わせたプランをご提案させていただきますので、お気軽にご相談ください。